2021-01-01から1年間の記事一覧

古文書5-2 寛保の由緒書

古文書5-1の続きです。 ここでは神社の祭礼が毎年盛大に行われていた事や焼失、再建などについて書かれています。 康正元年(1455)に焼失し、天正十年三月(1582)に再建されたとあります。康正元年は将軍足利義政の時代です。義政は銀閣寺を建てた人で…

古文書5-1 寛保の由緒書

伊冨利部神社に現存する古文書です。この古文書は寛保元年(1741)に神社の由緒を寺社奉行所に報告したものです。ページ数が多いので2回に分ける事にしました。 寛保元年の将軍は八代吉宗です。吉宗は享保元年(1716)に将軍になっていますが将軍を退いた後…

古文書4 享保の由緒書

伊冨利部神社に現存する古文書です。この古文書は享保三年(1716)に神社の由緒を寺社奉行所へ報告したものです。享保年間はテレビドラマでも有名な暴れん坊将軍吉宗や南町奉行大岡越前守がいました。 文書は5ページありますので先頭部と最後部を掲載しまし…

古文書3 天保の石灯籠

伊冨利部神社に現存する古文書です。この古文書は天保五年(1834)神社境内に石燈籠を寄付した人の名前が書かれています。 以前より神社境内に江戸時代の石燈籠がある事は知っていましたので調べてみましたら、石燈籠に刻まれている年と同じ年の古文書を見付…

古文書2 送り手形

伊冨利部神社に現存する古文書です。この古文書には元禄九年(1696)に美濃の国の徳田村の庄屋藤兵衛の姉が尾張の国の八幡村に嫁いで来る時に出された手形です。 元禄はお犬様で知られる五代将軍綱吉の時代です。町人が財力を持ち台頭してきて井原西鶴、…

古文書1-3 文政の太鼓の新発見

「古文書1-2文政の太鼓」で新たな発見をしました。太鼓の内側を見た時に紙が貼ってあったのはわかったのですが随分虫に喰われていてとても読めそうもなかったので無視していました。でも後で思い直して解読に挑戦してみる事にしました。 神社にある古文書…